りんどう会

御座船の天井画を見に行きましょう!

細川藩時代に参勤交代で使用された御座船(ござふね)

 

波奈之丸(なみなしまる)

の天井画が、15期生の大塚浩平さんにより復元され、益城町の「犬飼記念美術館」にて展示されています。

 

 

 

 


展示を行う大塚さんは美術科出身。同じく15期生である妻の香織さん、長男(48期生)、長女(50期生)と、一家全員が第二高校卒業です。

 

大学で日本画を専攻し、古典絵画の模写と復元の技術を学びました。熊本に帰ってきてからは日本画制作のかたわら、神社の大絵馬などの保存・修復・復元に携わってきました。香織さんとともに「日本画工房 浮島館」を設立。2019年、NPOくまもと文化財プロジェクトを立ち上げました。

 

母校の第二高校でも12年間教鞭を執っていたので、「大塚先生」として記憶している方も多いのでは

 

 

 


熊本地震からの熊本城天守閣の復興に花を添えるべく、3年がかりでこの細川藩御座船、波奈之丸(なみなしまる)の天井画171枚を3年がかりで完全復元。

 

2022年5月の「肥後の里山美術館」(熊本市)を皮切りに同年9月まで、人吉、益城、南阿蘇、嘉島、山鹿をめぐる「巡回展」を企画しました。

 

 

 


 

今年は、「車いすや寝たきりでベッドから動けない方にも楽しんでもらいたい」と、高さ2.4mの木枠の天井に「御座の間」の25枚の絵をはめ込み、中に入って実際に下から見上げて鑑賞できる「天井画廊」の形で展示されました。細川家のお殿様が御座船の中で見ていたものと同じ眺めでの展示ですね!

 

コロナ禍等で美術館に行くことが叶わない医療従事者の方、ご家族に付き添うケアラーの方、介護関係者の方にこそ見ていただきたいという想いでこの展示形式が選択されたそうです。

 

 

 

 

 

 


カキの殻を砕いた顔料「胡紛(ごふん)」など、当時と同じ天然顔料や金箔を使って描かれた天井画は美しく煌びやか。

 

 

 

天井画の模写も個別に展示されています

 

山下 孝治さん(29期生)、長男の玲王さん(48期生)による模写も展示

 

 

 


 

5月24日(水)の熊日新聞でも紹介されましたが、益城町の「犬飼記念美術館」(九州産交バス木山方面行き 中惣領バス停下車 目の前)で30日まで展示されています。(※入場無料 ※土曜・日曜は休館です。ご注意ください)

 

6月1~18日は熊本市中央区の高齢者福祉施設リデルライトホームで展示されます(※リデルライトホームでの展示後の巡回予定は未定)。

ぜひこの機会にご覧ください!